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春告げる雪ウサギ 福島「吾妻小富士」(動画)

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春爛漫 桜の園に 雪うさぎ  福島「吾妻小富士」
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満開の桜の奥、かなたの空で白いウサギが春の訪れを告げていました。

福島市の西にそびえる「吾妻小富士」は、約5千年前の噴火で形成された標高1707メートルの火山。

毎年4月上旬、雪解けが進むと、東側斜面の雪がウサギの形に残るそうです。その大きさは顔から尻尾まで約340メートル、耳から鼻まで約250メートルにも及ぶといいます。

地元の人たちが、昔からその出現を合図に、稲の種をまき、田畑を耕し、孵化(ふか)した蚕を飼育場に移していたことから「種まき兎(うさぎ)」と呼ばれ親しまれているそうです。
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沈む鳥居…月の引力実感 佐賀県太良町の有明海(動画)

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沈む鳥居…月の引力実感 佐賀県太良町の有明海
産経ニュース

有明海に面した佐賀県太良町にある大魚神社の「海中鳥居」を紹介しています。

波打ち際に並ぶ、水に浸った3基の鳥居が異彩を放ちます。
満潮時には海中に沈み、干潮になると石畳の参道が現れるといいます。鳥居の姿の移り変わりで、月の引力が及ぼす干満差を目の当たりにできます。

江戸中期、大魚神社の参道に建てられたのが、海中鳥居だといいます。
鳥居は、約30年に1度建て替えられ、守り継がれてきたといいます。しかし、近年は朽ち果てたまま放置されていたため、見かねた地元住民らが平成24年に建て替えたそうです。

真新しくなると、海中にたたずむ神秘的な姿が一躍有名になり、佐賀県内有数の観光スポットとなったそうです。今の地域住民にとっても、結婚式の前撮りや成人式の記念撮影を行う大切な場所だといいます。

これからも、古くから住民らに大切にされてきた海の鳥居は、繰り返される潮の満ち引きとともに、町を見守っていきます。
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海の幸満ちる日本のアマルフィ 雑賀崎(和歌山市)

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海の幸満ちる日本のアマルフィ 雑賀崎(和歌山市)
産経ニュース

和歌山市にある小さな港町「雑賀崎(さいかざき)」。
イタリアの世界遺産「アマルフィ海岸」にも似た景観から「日本のアマルフィ」とも呼ばれているそうです。

海から続く丘陵地に立ち並ぶ家々が独特の眺望を生み出す歴史ある漁港です。

独特の街並みが形作られた要因は諸説ありますが、家屋が密集することで強い海風の影響を減らすためとも、生活の糧でもある漁船を家から見守るためともいわれているといいます。

漁港では鮮魚の直接販売も行われ、新鮮な魚介類が市価より安いとあって人気だそうです。
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「九州のマチュピチュ」黄金に輝く棚畑 長崎・南串山(動画)

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「九州のマチュピチュ」黄金に輝く棚畑 長崎・南串山
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長崎県雲仙市の旧南串山町域では、傾斜がちな土地に石垣で築かれた段々畑が広がるそうです。

高台から見渡す約800枚の棚畑は、まるで南米ペルーの世界遺産、マチュピチュのように壮大な光景。

毎年3月ごろ、棚畑のジャガイモ畑には、雑草対策や保湿などを目的にビニールが張られるといいます。晴天の夕刻、このビニールが夕日を反射して一斉に輝くそうです。
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急坂に刻まれた激動の近代史 広島・呉「両城地区」(動画)

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急坂に刻まれた激動の近代史 広島・呉「両城地区」
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山の斜面に民家がひな壇のように並ぶ「階段住宅」で知られる広島県呉市の両城(りょうじょう)地区。

瀬戸内海に面する呉は、背後を山に囲まれ、正面を江田島が守る国防上の良港だといいます。

もともとは「呉浦(くれうら)」と呼ばれる半農半漁の小さな集落でしたが、明治22年の呉海軍鎮守府の開庁が転換期となりました。

周りに造船所や兵器工場が建設され日清、日露戦争の影響で拡張の一途をたどると、全国から呉に人が集まったそうです。急激な人口増を迎えましたが平野部は軍用地に充てられたため、住宅は郊外や高台に造られることになったといいます。

なかでも両城地区は45度にもなる急傾斜に住宅が立ち並ぶ独特の景観になったそうです。

しかし、昭和50年をピークに呉市の人口は減少傾向に。今も海軍の士官が多く居住していた和洋折衷のモダンな家が残りますが、急傾斜地では建て替えが難しく、空き家が増えているといいます。
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石の文化が生んだ「まほろばの里」 山形・高畠町「瓜割石庭公園」

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石の文化が生んだ「まほろばの里」 山形・高畠町「瓜割石庭公園」
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山形県高畠町の採石場跡地を一般開放した「瓜割(うりわり)石庭公園」。

大正12年から平成22年の閉場まで、石工たちが「高畠石」と呼ばれる凝灰岩を切り出していたそうです。

採石の跡が残る岩壁は高さ30メートルにも及ぶといいます。

熱に強く、丈夫な高畠石は、旧駅舎や鳥居など町の至る所で見ることができるといいます。

かつては町内に十数カ所あった高畠石の採石場も瓜割石切場の閉場を最後に、職人の後継者不足やセメントの普及などでもう採掘されていないといいます。しかし、今も町を歩けば、民家の塀や敷石で高畠石を目にし、折々で再利用され、使われ続けているそうです。

果実畑や稲田が広がり「有機農業のふるさと」として知られる高畠町。住民らが古語で「素晴らしい所」を意味する「まほろばの里」と誇るこの地に、古(いにしえ)から続く石の文化が彩りを添えています。
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仲間を待つ「孤高のブナ」 足尾銅山 閉山50年(動画)

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仲間を待つ「孤高のブナ」 足尾銅山 閉山50年
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栃木県日光市の足尾銅山跡からほど近い中倉山。
山頂近くに高さは約12メートル、推定樹齢は125年以上とされる1本のブナの木が立つそうです。

足尾銅山の煙害を耐え抜き、いつしか「孤高のブナ」と呼ばれるそうになったそうです。

足尾で銅の鉱脈が見つかったのは江戸時代。
生産された銅が日本の近代化に貢献する一方、渡良瀬川の下流に銅山から広がった鉱毒が国内初の公害といわれる「足尾鉱毒事件」を引き起こしたといいます。足尾周辺でも製錬所が出す亜硫酸ガスで、周囲の山は草木が枯れ、はげ山になったそうです。

閉山から今年で50年。
国や地元のNPO法人「足尾に緑を育てる会」による活動で、これまでに約30万本が植樹されたといい、足尾の山に緑が戻りつつあるそうです。
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高山建築学校 「創る悦び」次代に(動画)

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高山建築学校 「創る悦び」次代に
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岐阜県飛驒市の「高山建築学校」を紹介しています。
昭和47年にスタートした夏季限定の私塾。合宿形式で建築を学び、今年は8月10日から20日まで行われ36人が参加したそうです。

創設したのは、建築家の倉田康男さん。法政大で教えていましたが、私財を投じて4千平方メートルの土地と家屋を購入。建築を志す者に広く門戸を開き、哲学者や美術家など他分野からも講師を招いたといいます。

倉田さんは平成12年に亡くなりましたが、志を受け継ぐ建築家、岡啓輔さん(57)が運営に尽力しているといいます。
何よりも伝えたいのは「創る悦び」。

高山建築学校はひとりの建築家の理想郷であり、後に続く建築家たちが夢を追求する修行場です。
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長崎県佐世保市「とんねる横丁」 市民の台所は戦争遺産(動画)

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市民の台所は戦争遺産 防空壕からの復興、佐世保「とんねる横丁」
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かつて軍港の町として栄えた長崎県佐世保市に、先の大戦で掘られた防空壕をそのまま店舗として利用する商店街「とんねる横丁」があるそうです。

岩山に掘られた8本の防空壕などに鮮魚店や居酒屋などが並びます。戦後、路上で営業していた露店が市の要請で壕に移ったのが商店街の始まりで、店舗の数に合わせて新たに穴が掘られたといいます。

店に入れてもらうと、湿気はこもりますが、外に比べひんやりと涼しいそうです。冬は暖かく、防空壕の中は意外にも快適だといいます。

焼け跡からの復興を見つめてきた「戦争遺産」でもある横丁で、市井の人々の営みは続いています。
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