世の中には、当たり前すぎて意識していないことを、改めて意識して見ると謎に思うことが多い。
今日はそんなお話をおひとつ嗜んでみるわけでありまして。
心理テスト。
心理学者が「心理テストで大半の人の性格が判定できる」と言う大々的な発表をしたことにより、多くの人に愛されることになった。
時には問題解決の方法として、時には娯楽の一部として。
そんな心理学が成熟期を迎えたある日。
異常者の検出方法として、FBIが心理テストを取り挙げたことを皮切りに、「サイコパス心理テスト」が一大ブームとなったのである。
「サイコパス」「心理」と言う特異性と「FBI」と言う信憑性が合わさり、多くの人が信仰を深めていき、娯楽の一環として取り上げていった。
時には自分を知るきっかけとして、時には話題作りの方法として。
これは心理テストの再ブームにも繋がり、そこから派生して占い・スピリチュアルの火種にもなったとか、ならなかったとか。。。
そんな心理テストが盛り上がりを見せる中、水面下である研究が為されていたのである。
「あくびの伝染でサイコパスを見抜く」
あくびの伝染と言われてピンと来るだろうか。多くの人が誰かのあくびを見て、自分もあくびをしてしまった経験を持っているはず。
そのあくびの伝染が起こらない人は「サイコパス」だと言う研究なのである。
実のところ、実際のサイコパス心理テストは「LSRPS」と呼ばれ、1次・2次試験があり、その中でスコアが高い人間がサイコパスであると判定される。
巷に出回っている心理テストより厳密で、映像視聴後の発言や意見から判定されるため、意外と奥が深い。
この研究は、50カ国から無作為に選ばれた458名の参加者により実施され、LSPRS試験で高いスコアを収めた37.3%の人間たちが、総じてあくびの伝染が起こらなかったと言う結果に至った。
そう、サイコパスは「あくびの伝染」で判断できるのである。
しかし、見落としてはいけないことがある。
「心理テスト」も「あくびの伝染」も科学的なメカニズムは何一つ証明されていないこと。
多くのヒト試験で結果がそうなっただけであり、なぜそうなるのかは誰も分かってはいないこと。
全ては結果論だと言うこと。
そして、この世にはそんな事実が多く存在していること。
そして、この世の中を少しだけ面白くしていること。
あぁ~、チューハイないわぁ~。。。。
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