坂出かまどホールで開催中のお勧めの書展

- 今日の出来事

今日は日曜日で、8時に「喫茶アンデルセン」でモーニングを食べて、一旦家に帰ってアヴィーちゃんを連れて開催中の書展を観賞に坂出に出掛けた。聞くと前回に開催してからは1年半ぶりだとか…
ネットで見かけたのだが、書をやる人は大きく二つのタイプに分かれるという主張で、一つには中国の「古典」・日本の「古筆」をベースに書をやる人と、自分流でパフォーマンス的な書をやる人だそうだ。前者を「書家」と呼んで、後者を「書道家」と区別するらしい~ なるほど一理あるなと… 「書家」を目指すなら何十年も必要だが、「書道家」はセンスがあり、造形美を表現できるならば器用であればそんなに年数は必要としない人もあると考えられる。
今日の作家は「書家」でもあり「書道家」でもあるように思う。若いが、書にまじめに取り組んでいるところが尊敬出来、師匠を持たず自身で切り拓いていける力を持っている。今回は小作品が多かったが、書道展と言えば、全般的に大きな額に同じような形式で3行書きが圧倒的に多く展示される。一般の人からすれば、崩し過ぎていて読めない。読めても漢字ばかりで漢文が読めない。どうも一般の人は書道展は文字を書いているのだから読みたい! でも先述の通りの理由で読めない。ストレスがたまる。これが書道展離れの一因のように思えてならない。書道展で作者はどうだろうか? 本当に読んでほしいと思っているのだろうか? 私は漢字部門として出品するが、決して読んでほしいとは思って書いてはいない。それでも読みずらい草書はなるべく使わず、単体では読める程度の崩しで止めるようにしている。読めなくても全体の「書作品」で書かれた雰囲気、イメージで好きか嫌いか程度で観ている。
今回の池下先生の作品展は額のサイズも小さめで家にすぐに掛けられるよう工夫されている。一般の人はこういう書道展の方が観て楽しいはずだと思う。読める「書」。どこにでも自分の家の空間に好きな言葉を飾ることこそ、これからの見せる「書」は大切なのではないかと思った。
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