フルーツサンドはやっぱりおいしくないのである

- 閑話
今日、コンビニで迷うことなく取った「たまごサンド」を見て思うのは、やっぱりフルーツサンドはおいしくないと言うこと。

わたしはネジがはずれているようだ。

LOVEソングに色めき立つ学生時代に、私が手に持っていたのは、浅井健一、チバユウスケの楽曲だった。

ウソのラブレターを男子の机に入れて反応を楽しんでいた時も、なぜか私は空を眺めていた。

大学生活から社会人まで駆け抜けた日々も、サークルや合コンで謳歌する人の側で、音楽にのせて「コーヒー」と「物語の世界」が交わる味わいを楽しんでいた。

別に変だとは思わなかった。

「耽美な世界」にも「快楽の世界」にも惹かれる瞬間はたしかにあった。安売りしないぞってわけでもない、売れるモノなら売りたかったくらいだ。

なぜこうなってしまったのだろうか。

モテなかったとは言わせない!(嘘つき)

きっと、誰もが当然のように口にする「ひとそれぞれ」の姿に、失望したんだと思う。

カップルの写真も一番イケてる時の姿も、結局は、猫や犬の写真には勝てなかった。

「不自然」は「自然」に勝てないから。

人の爆食する映像が楽しい・気持ちいいのは、きれいに片付いていく気持ちよさ、徐々に減っていく楽しさなのだろうか。

はたまた偶然にも、その時にお腹が空いていただけなのだろうか。

それとも、在るべきものが「自然」の姿に返っていくからなのだろうか。

本当の楽しいって何なんだろうか。。。本当につまらないって何なんだろうか。。。

いやいや、こんなこと考えるからダメなんだ。

「不自然」は「自然」に勝てないから。

だから今日も、ファミマのコンビニスイーツで人気No1の商品を手に取ることはない。

「なめらかプリン」を手に取ろうと思う。

犬に吠えられたら、いつも通りに「ワンッ!」って言い返そうと思う。

そして、「お紅茶」って言い方はちょっと気持ち悪いと思う。

だから、フルーツサンドはやっぱりおいしくないと思う。

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