「3つ目の太陽」が育てるおいしいミカン 愛媛・狩浜の段畑(動画)

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「3つ目の太陽」が育てるおいしいミカン 愛媛・狩浜の段畑
産経ニュース

四国の西側、宇和海に面する愛媛県西予市の狩浜地区。
山の斜面には、古代遺跡を思わせる白い石垣で築かれた段々畑が広がり、ミカンが育てられているそうです。

石垣が組まれ始めたのは江戸末期。明治に養蚕が盛んになると、桑畑をつくるために一気に拡大したといいます。戦後、果物畑へと転換し昭和30年ごろには大部分をミカンが占めるようになったといいます。最も高いところで標高270メートル、100段を超え、総面積は約100ヘクタールに及ぶそうです。

狩浜には3つの太陽があると言われているそうです。3つの太陽とは、降り注ぐ日光、海面からの反射、そして石垣からの照り返し。
独特な地形がミカンを甘くみずみずしく育てるといいます。

数百年かけて築かれた石垣も、近年は土砂災害やイノシシによる被害で崩れた箇所が目立ってきたといいます。地区では、修復方法を学ぶワークショップを開催しているほか、次世代の修繕士を育成中だといいます。狩浜のコンクリートを使わない石積みは、環境負担が少ない工法として世界的にも再評価されているそうです。
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