幻の魚ナミダカサゴ、半世紀ぶり採集 さかなクンが新江ノ島水族館へ
朝日新聞
国内で一例しか展示記録がなかった幻の魚・ナミダカサゴが、半世紀ぶりに千葉県館山市沖で採集されたそうです。さかなクンが漁師から受け取って新江ノ島水族館(神奈川県藤沢市)に寄贈し、3日から展示されているそうです。
さかなクンによると、4月29日朝、館山市沖の定置網に入った赤い魚を見た漁師から「珍しい魚がいる」と連絡があったといいます。目の下に涙のような模様があり、さかなクンは写真を見て「貴重なナミダカサゴでは」と驚き、同市へ向かいました。
世界でも、標本の記録は日本と豪州の2個体しかなく、判別に苦労したといいます。神奈川県立生命の星・地球博物館学芸員の和田英敏博士(魚類分類学)に写真を見てもらって議論し、これまでダイバーが撮影した写真や論文などを参考に、ヒレの特徴などから「ナミダカサゴだろう」との結論に至ったといいます。