「卑弥呼の鏡」の奈良・富雄丸山古墳で国内最大の「虺龍文鏡」出土 深まる被葬者の謎 産経新聞
国内最大の円墳で、東アジア最大の蛇行剣(だこうけん)が見つかった奈良市の富雄丸山古墳(直径109メートル、4世紀後半)で、中国・前漢時代(紀元前1世紀末~紀元1世紀初め)の龍などをモチーフにした国内最大の虺龍文鏡(きりゅうもんきょう)が確認され、同市教育委員会と奈良県立橿原考古学研究所(橿考研)が30日、発表したそうです。
前漢時代は日本では弥生時代後期にあたり、同古墳より400年もさかのぼることが判明。入手の経緯とともに、ヤマト王権の支配体制を考える上で重要な資料といいます。
同古墳では、邪馬台国の女王・卑弥呼の鏡ともいわれる三角縁神獣鏡(3世紀中ごろ、直径21センチ)、中国・後漢時代の画像鏡(2世紀末~3世紀前半、同19センチ)も確認され、いずれも大型鏡。
3枚の銅鏡は8月1~17日、同県橿原市の橿考研付属博物館で公開されるそうです。