夜明け前のバチカン美術館 番人が開ける歴史の鍵
AFPBB news
外はまだ暗い中、バチカン美術館内を「鍵の番人」がゆっくりと歩いていく――。
ジャンニ・クレア氏は、バチカン美術館に10人いる「クラビジェロ(鍵の番人)」チームのリーダー。
鍵の番人チームは、毎日朝晩、全長7キロのルートの鍵をすべて開け閉めするそうです。誰もいない廊下を巡りながら、世界有数の来館者を誇るギャラリーの扉を開けていきます。
近年は、クレア氏の朝の美術館巡りは孤独でなくなりつつあるといいます。VIPチケットを購入すれば20人までの小グループで、クレア氏と一緒に閑散とした珍しい美術館を楽しむことができるためです。
VIPツアーでは、システィーナ礼拝堂やバチカン美術館内を静謐(せいひつ)の中で見学できるそうです。