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番組HPより)
11月に公開され大ヒットを記録するアニメーション映画『すずめの戸締まり』。しかしその一方で、東日本大震災を物語の中核に据えたことに、「実際の災害をファンタジーやエンタメを交えて描いてよいのか」との声も上がり、大きな議論を巻き起こしている。監督の新海誠さんは、なぜ正面から東日本大震災を描いたのか…。「エンタメ作品でこそ、社会的な問題と向き合いたい」と語る監督の思いの深層に、桑子キャスターが迫る。
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この秋公開の新作アニメ映画「すずめの戸締まり」を制作した新海誠監督にインタビューした回です。
この映画は、東日本大震災を中核に、全国各地で過去に実際に起きた場所が舞台になっている物語で、大ヒットしながらも、そんな重いテーマを扱った作品に、人々からさまざまな声が上がっているそうです。
新海監督は、災害をエンタメにすることについて、いろいろな「後ろめたさ」がありながらも、エンタメでしかできない災害への関わり方があるのではないかと考え、これまでの作品でも災害をテーマに作り続けられているそうです。
何かをつくって発信すること自体が、どうしても暴力性を帯びる、とも話されて、人を傷つけないような映画作りは、誰も傷つけないかもしれないけれども、きっと心も動かせないと考えられていました。
とても勝手な気持ちではありますけど、と前置きしながら、やっぱり誰かの心を動かすような、力のあるものをつくりたいと思う、と話され、エンターテインメントの力、物語の持つ力を信じて、作品作りをしている、というようなお話をされていたのが印象的でした。