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番組HPより)
「睡蓮」など名画の数々を残した印象派の巨匠クロード・モネ。彼の目は、なにげない風景に光と影が織りなす美の瞬間をとらえ、そして人生の喜びと悲しみも見つめ続けた。
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フランスの印象派の画家クロード・モネの人物像に迫った回です。
光の表情を鮮やかに描き出し、印象派の画家でもっとも成功したモネ。彼が生涯かけて描き続けたのは、移ろう「一瞬の美」だったそうです。
少年時代に風景画に目覚めたモネは、絵を描き続ける中で、風景を再現するのではなく、自分が美しいと感じた瞬間の感覚を描くという認識を持つようになり、その考えが明確になっていって、印象主義と呼ばれる絵画が生まれたということです。
画家としての道のりは平たんではなく、当時は神話や宗教に基づいた写実的な絵画が主流で、モネの身近な風景をテーマにした絵は、壁紙以下と酷評されたということです。それでも、モネは自分の絵を探求し続け、それがしだいに時代に受け入れられ、評価されるようになったそうです。
晩年は、自宅の庭に作った睡蓮の池に、一瞬として同じものがない美しさを見出し、「睡蓮」の絵をとりつかれたように描いたということです。
その描いた睡蓮の絵は240枚以上になったそうで、86歳で亡くなるまで、自分のやりたいこと、描きたいものを貫いた画家でした。