NHKさわやか自然百景「十勝平野 命をつなぐ防風林」

- 映画・テレビ鑑賞
番組HPより)
十勝平野の広大な農地の中には、防風林が連なる。その中に、この地にかつて多く生えていたカシワの森が残されてきた防風林がある。生きものの命をつなぐ防風林を見つめる。

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北海道・十勝平野の広大な農地に連なる防風林に息づく生きものたちを見つめた回です。

十勝平野は日本有数の畑作地帯で、見渡す限りの広大な農地が広がっていました。春から夏にかけ、強い季節風が吹くそうですが、風から畑を守っているのが防風林だそうです。

その中に、人の手を植えられた針葉樹の防風林とは別に、広葉樹のカシワの森の一部が防風林として残されてきた場所があり、カシワの防風林には多くの動物たちが息づいていました。

初夏、カシワの林の下では、鳥のヤマシギが卵を温める姿が見られました。ヤマシギは、枝などを組んで巣を作らず、地面の上の無防備な巣で卵を温めるそうですが、キツネなどの天敵に見つからないよう地面に溶け込み、気配を消して卵を温め、命をつなぐ姿がありました。

防風林は動物たちにとって森と森をつなぐ通路にもなっていて、エゾシカやキタキツネが防風林に沿って移動する姿も見られました。
開発が進んだ十勝平野で、残された大切なオアシスとして、また緑の回廊として、多くの生きものたちを支えていました。
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