NHK歴史探偵「皇帝ネロの黄金宮殿」

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番組HPより)
ローマの地下に眠る謎の巨大遺跡「皇帝ネロの黄金宮殿」を徹底調査!宮殿の床や天井は回転していた!?それを実現した2000年前のハイテク技術に迫る世界史スペシャル!

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ローマ帝国の時代、2000年前に築かれた「黄金宮殿」と、その主である皇帝ネロの実像に迫った回です。

黄金宮殿の遺跡は、ローマのコロッセオ周辺の地中深くに埋まっていて、近年その発掘調査が進み、いろいろと分かってきたということです。

宮殿全体をCGで復元したものが披露され、当時の宮殿の姿がよく分かりました。黄金宮殿の「黄金」というのは金のことではなく、太陽の光を巧みに取り入れ、光による演出で黄金のように輝いている宮殿を表現したものでした。

主要な部屋である「八角の間」などはコンクリートで造られているそうですが、2000年前というと日本では弥生時代にあたり、その頃すでにコンクリートが使われていたということで驚きでした。

黄金宮殿の最大の謎が、「回転する食事室」があったと伝えられていることで、床または天井が回転していたとする2つの説の紹介があり、興味深かったです。

黄金宮殿が築かれた大きな理由は、ローマで大火があり、ネロがローマを火事に強い町につくり変えようとした再開発プロジェクトだったということです。

残虐非道な暴君として伝わる皇帝ネロですが、こうした革新的な指導者だった姿が見えてきたということで、日本でいうと織田信長のイメージに似ていると思われました。
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