（番組HPより）
北海道の野生の象徴として君臨してきたシマフクロウ。絶滅寸前に追いやられ、国の厳重な保護の元、謎に包まれた存在だったが、特別に密着取材が実現！意外な素顔に迫った。

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北海道東部のごく限られた地域にだけ暮らすシマフクロウの素顔に迫った回です。

突出して絶滅の危機に瀕していて、これまで徹底した国の管理のもと保護されてきた幻の鳥で、今回３０年ぶりに長期密着が実現したということです。

翼を広げると２ｍ近くになる世界最大級のフクロウだそうです。
森の生態系の頂点に立ち、アイヌの人々は「守り神」と呼ぶそうです。

その暮らしぶりは意外で、世界でも珍しい魚を主食にするフクロウだということです。川辺でピタリとしばらく静止して狙いを定めると、それから川に一気に降下して、足のツメで魚をつかんで捕まえる見事な狩りでした。

シマフクロウが数を減らした理由は、川の変化で、高度経済成長期のダムや堰の建設や、森の開発により激減したということです。

シマフクロウの保護を５０年続ける専門家を中心に、川の環境の改善や、巣箱を設置するなどして地道な保護活動が続けられていて、一時は１００羽以下だった生息数が、現在２５０羽まで回復したそうです。
人々のたゆまぬ努力によって命をつなぎとめてきた貴重な鳥でした。