​NHK 目撃!にっぽん「筆を折った“幻の女性作家”~沈黙の人生をたどる旅~」

- 映画・テレビ鑑賞
番組HPより)
直木賞作家・大島真寿美さんの小説「ツタよ、ツタ」。
モデルはデビュー作への激しいバッシングで筆を折り、沈黙を貫いた女性作家・久志芙沙子。孫がその人生をたどる旅へ。

---
昭和の初め、デビュー作の1作品だけ発表して絶筆した小説家・久志芙沙子(くしふさこ)さんの人生をたどった番組です。

直木賞作家・大島真寿美さんの小説「ツタよ、ツタ」の主人公のモデルとなったのが芙沙子さんで、きっかけは大島さんの担当編集者が芙沙子さんの孫だったことだそうです。

その孫の女性が、家族にさえ作家だったことを語ろうとしなかった祖母・芙沙子さんが、なぜ筆を折ったのかを知りたいと、祖母の人生をたどりました。

そのデビュー作の小説は、当時の沖縄の人々の姿をありのままに描いたものでしたが、沖縄の人たちから沖縄を卑屈に描き過ぎだと抗議が殺到し、連載の1回目で打ち切りになったということです。

背景には、当時は沖縄の社会が大きく変わる出来事があってから間もない時代で、沖縄に対して差別や分断があったということです。

作家として筆を絶つことは無念であったでしょうし、そうした差別や分断に正面から向き合い、あるがままの沖縄を書こうとした強い人だったのだと思いました。
続きを見る >>