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番組HPより)
魅惑のリゾート宮古島。サンゴの島の“暮らしの秘密”に迫ります。住宅街で発見した謎の洞窟は、島の人々のオアシスだった!?
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宮古島の暮らしの秘密を解き明かした回です。
前回、宮古島が「サンゴと断層の島」であることを解き明かしましたが、サンゴと断層が暮らしにも大きく関わっているということで、それらが何か探りました。
住宅街を巡っていると、地下に続く洞窟があり、洞窟の底には透明な水が溜まっていて、この水が関係しているようでした。
宮古島は、サンゴ礁が隆起した島で、サンゴでできた琉球石灰岩は水を通すのですが、その下に水を通さない泥岩層があり、このように地下に水が溜まるということです。こうした洞窟の水は、昭和30年代まで生活用水として利用されていたそうです。
地上部は水を通す琉球石灰岩で、水をためておくことができないため、農業には苦労した歴史があるということです。
しかし、45年ほど前、「地下ダム」のシステムが、宮古島で世界で初めて整備されたことで、農業用水の不足が劇的に改善したそうです。
この地下ダムは、断層と断層の間に「止水壁」という壁を設けることで水が溜まるようにしたもので、幾つもの断層が平行して通る宮古島の地形地質を最大限に利用していて、水を確保しようとする人々の知恵に感心しました。