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番組HPより)
社会学者デュルケームは、近代化が進んだ19世紀後半のヨーロッパで大きな問題に直面。「果てしなく進む個人化」と「社会の統合・連帯」は両立できるのかという問いだ。
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デュルケームの「社会分業論」を読み解くシリーズの第1回です。
社会分業論は、今から約130年前、当時の近代化が進む19世紀のヨーロッパにおいて、人々は伝統や慣習から自由になった一方、個人化・孤立化していく問題に直面し、個人が社会とつながるにはどうすればいいのか、その理論書として書かれたということです。
近代化以前の社会は、家族や親族などの血縁共同体、村や町といった地域集団、教会のような宗教集団などが、力を持っていたということです。
近代化以後の社会では、人々はしがらみのない都市に生き、個人として生活するようになって自由を謳歌しますが、一方で、一人一人の個人が厳しい経済競争に巻き込まれ、孤立していくものでもあり、都市では貧富の差がまたたく間に広まったそうです。
こうした個人化・孤立化していく状況は、現代の状況と重なり、130年前に書かれたものですが、現代における個人と社会のつながりを考える上で、ヒントになるところが多いと感じられました。