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番組HPより)
直径20キロ以上もの大地のへこみ・屈斜路カルデラの中にある屈斜路湖。その湖畔に広がる8キロ四方もの森は、その森全体も1つのカルデラだ。森の中心部にはカルデラで唯一の沼があり、シカが水を飲みに現れ、鳥たちが水浴びに集まる。
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初夏、北海道・屈斜路湖の湖畔の森で、生きものたちの営みを見つめた回です。
屈斜路湖は、火山活動が生んだカルデラの地形に水が溜まってできた湖で、その周囲には広大な森が広がっていました。
豊かな森ですが、火山の噴出物が堆積した地層で水はけが良く、地表に水が溜まらないため、水場がほとんどないということです。
そうした森の中に、唯一の沼があり、昼にはエゾシカや野鳥、夜にはフクロウ、キタキツネ、エゾタヌキ、ヒグマなど森じゅうの動物たちが集まってきて、火山の大地の中の貴重な水場になっていました。
沼の近くの木では、日本最大のキツツキ・クマゲラが子育てする様子が見られました。
巣穴から顔を出して鳴くヒナたちに、親鳥がせっせと食べ物を運んでいましたが、数日後、親鳥が食べ物をあげずに巣立ちをうながすと、やがて、ヒナが巣穴から飛び立ち、巣立ちの瞬間を迎えて感動的でした。