NHKダーウィンが来た!「北極圏で追え!太ったホッキョクグマの謎」

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番組HPより)
北極圏にあるカナダ・バフィン島。夏、島の北西部の入り江でホッキョクグマの奇妙な姿が目撃された。本来夏は主食のアザラシが捕まえられず食べもの不足。ひと月で30キロも痩せてしまうほど厳しい季節だ。ところが入り江のクマたちは脂肪をたっぷり蓄え、丸々と激太りしているのだ。いったい何が起きているのか?

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北極圏のカナダ・バフィン島で、夏に目撃された、太ったホッキョクグマの謎を追った回です。

ホッキョクグマは本来、秋から春までの約9か月は、凍った海で主食のアザラシを狩って食べものを得る一方、夏は、氷が解けて狩りができなくなり、ほとんど何も食べずに体重が激減する過酷な季節だということです。

ところが、島の入り江の陸地で、夏に太ったホッキョクグマが何頭も目撃されていて、どうやって食べものを得ているのか探りました。

そしてある日、入り江の岸辺で、小型のクジラ「イッカク」を食べている姿を捉えました。イッカクは、アザラシ10頭分にもなり、他でもイッカクを食べていたという目撃が幾つもあって、これが太っている理由と考えらえるということでした。

しかし、ホッキョクグマがどうやってイッカクを手に入れたのかは、よく分かっていないということです。たどり着いた死体を手に入れたのか、浅瀬に入って捕まえたのか、分かっていないそうです。

ただ、近年、イッカクの群れが、入り江の浅瀬によく来るようになり、
それには、シャチが関係していると考えられるそうです。
気候変動の影響で氷が減ったことで、シャチが入り江に入ってくるようになり、イッカクが浅瀬に避難するようになったと考えられるそうです。

温暖化で北極圏全体の氷が年々減少し、主食のアザラシを狩ることが難しくなっていく中、今回、一部のホッキョクグマが環境の変化に適応し、夏に新しい獲物を捕まえるようになりましたが、この状況がずっと続くかどうかは分からないということで考えさせられました。
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