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番組HPより)
目にも止まらぬ高速で泳ぎ、大きな魚も鵜呑み(うのみ)で捕まえる水鳥のカワウ。群れでやって来ては漁業対象の魚を大量に食べてしまうため人から厄介者扱いされることもしばしばだ。今回、日本最大の生息地である滋賀県の琵琶湖でその暮らしに密着。見えて来たのは、素早く潜水し泳ぐために進化した体の秘密と驚きの狩りの戦略、さらには水中に特化したがゆえに避けられない子育ての苦労だ。名ハンターの意外な素顔に迫る!
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琵琶湖で、水鳥のカワウの暮らしを見つめた回です。
カワウは水中に特化した水鳥で、大きな水かきで俊敏に動いて魚を捕まえ、文字通り、魚を「鵜呑み」する名ハンターだそうです。
子育ては、群れで木に集まり、木の上に小枝などで巣を作って育てていました。水中に特化した体ゆえに、陸上では動きづらかったり、黒い不毛のため太陽光を吸収して暑さに弱かったり、いろいろと苦労しながらも、親鳥が献身的に世話をしてヒナがすくすくと育つ様子が見られました。
カワウは、古くから人と共存してきた鳥で、人間の活動に影響されてきたということです。
高度経済成長期、水質の悪化で数が激減したそうです。
その後、水質が改善され、河川がコンクリートの護岸できれいに整備されると、今度は、隠れる場所が無くなった魚を容易に捕まえられるようになって、数が増大。人間の漁業対象の魚を食べてしまい、厄介者扱いされることも...。
人間が生み出した環境の変化に翻弄されてきた歴史があり、狩りの能力が高いだけに、今も魚を巡る人間との軋轢が課題となっているということで考えさせられました。