​NHK村雨さんと日本庭園たしなみ巡り「京都・無鄰菴」

- 映画・テレビ鑑賞
番組HPより)
日本有数の豪邸街、京都、南禅寺界隈別荘群。その中に「近代日本庭園の傑作」と称される名園がある ▼「無鄰菴(むりんあん)」。明治の元勲、山縣有朋の別荘として造られた ▼スウェーデン出身の俳優で庭師の村雨辰剛が、庭園に隠された仕掛けや秘密を味わう ▼目線を操作する飛び石。滝を愛でるための伝統的な技法、そして庭の主役を借景の東山に。そのために施された工夫と庭師の技術とは!? ▼日本庭園がおもしろくなる

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京都の「無鄰菴(むりんあん)」をスウェーデン出身の庭師・村雨辰剛さんが訪れ、庭園の魅力を探った回です。

無鄰菴は、明治時代、山縣有朋の別荘として造られ、庭は山縣が指示を出して、庭師と造り上げたということです。

水の流れの周りを歩いて巡る「池泉回遊式庭園」という様式の庭で、山縣は池はあまり好きじゃないそうで、びわ湖疎水を引いて、浅い水の流れをつくったということです。

庭からは外縁の木々の向こうに東山が望めましたが、山縣はこの東山を眺めるためにこの庭を造ったそうです。そのために、外縁の木々を高くならないように小さく育て、東山が見えるようにしているそうで、計算されたこだわりが感じられました。

他にも、滝をあえて少し隠すことで奥行きを出す「飛泉障り(ひせんさわり)」という技法などが用いられていて、庭をたしなむためのさり気ない仕掛けが施された名園でした。

案内人の庭師の方が、「無作為の作為」という言葉があり、作為が無いように自然のままの姿で見せていると話されていたのが印象的でした。
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