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番組HPより)
玄界灘に面した佐賀県唐津市。その西部の東松浦半島は入り組んだ海岸線が続く。沿岸にはクロメやホンダワラなど海藻が繁茂し、多くの魚が暮らしている。一方、半島の沖9キロに浮かぶ馬渡島は対馬海流に洗われ、島周辺の海には色とりどりのサンゴの仲間が群生。マイワシの大群が泳ぎ回り、それを狙ってヒラマサもやってくる。また、近くの松島の海では、夏、魚たちが次の世代に命をつなぐ。多様な命が輝く、夏の唐津の海を訪ねる。
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夏、佐賀県唐津市の海に輝く生きものたちを見つめた回です。
東松浦半島は、リアス式海岸の入り組んだ崖や岩場が続き、海の中には豊かな海藻の森が広がっていました。
海藻の森では、メバルやホンベラなど、多くの魚が見られました。
こうした海藻の森は、魚たちにとって食事の場所であり隠れ家となるそうですが、海水温の上昇で近年、全国的に森は失われつつあるということで、貴重な場所となっていました。
沖合に浮かぶ松島の海では、繁殖期を迎えた魚たちが集まり、スズメダイのオスは、岩に産み付けられた数千個もの卵を懸命に守り続けていました。
それからある日、スズメダイの小さな幼魚が泳ぐ姿が見られて、唐津の豊かな海に育まれて輝く姿が神秘的に感じられました。