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番組HPより)
ニカンベツ川を流れる水は、雨や雪解け水が地下水となって湧き出たもので水温は10度前後。川岸からせり出すミズナラやダケカンバなどからは、葉がたくさん川面へ落ち、底へとたまる。それを食べようと集まるのは、水生昆虫たち。さらには、冷たい水でしか生きられない絶滅危惧種のニホンザリガニだ。夏、脱皮を繰り返しながら成長し、卵を産んで子育てをする真っ最中。夏でも冷たい川だからこそ育まれる生きものたちに迫る。
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北海道の南端、日高山脈の端を流れて太平洋に注ぐニカンベツ川で夏、躍動する生きものたちを見つめた回です。
日高山脈の山あいを縫うように流れるニカンベツ川は、ダムなどはなく、昔からの自然が残る清流で、透明な水の中では、アメマス、ヤマメ、フクドジョウなどが見られました。
川岸からはミズナラやオオモミジなど落葉広葉樹がせり出していて、枝葉が川に日陰をつくることで、一年を通して水が冷たいそうです。
そんな北海道と東北の冷たい清流にしか生きられないのが、絶滅危惧種のニホンザリガニで、川底で巣穴を手入れしたり、脱皮する様子が見られました。
6月には、50個ほどの卵がお腹に抱えて育てる様子が見られ、貴重な生きものたちが息づき、命をつなぐ大切な清流だと感じました。