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番組HPより)
幕末ラスト?ミステリー「ええじゃないか」。あの時代、民衆はなぜ踊ったのか、その詳しい理由は謎。今回、各地に残る資料をもとに踊りを徹底再現し、謎の究明に挑んだ。
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幕末最後の半年間、日本各地で大流行した踊り「ええじゃないか」を調査した回です。
発祥の地は、愛知県豊橋市にあった牟呂村。
踊り始めたきっかけは、不思議な現象にあったそうです。
その不思議な現象とは、空から御札が降ってきたことで、それをありがたいものと受け止めた人々は祭りを開き、やがて踊り始めたということです。
その後、各地でも御札が降ってきた現象が次々とあり、踊りが広まっていったということです。
御札が空から降ってくるという不思議な現象はどうやって起きたのか?
実は、誰かが御札を地面などにそっと置いていたと考えられ、それを空から降ってきたと人々が思い込んだとされるそうです。
では、その御札を誰が仕掛けたのか?
それは、貧しい民衆と考えられるそうです。
祭りでお酒や食事を用意するのは御札が降ってきた家で、お金持ちの家に御札を仕掛ければ酒や食事をごちそうしてもらえるとなり、貧しい農家などの庶民が各地で仕掛け、広がっていったと考えられるそうです。
こうした背景には、物価の高騰に加え、天災や疫病が重なり、各地で一揆や取り壊しが起こると、幕府の厳しい取り締まりがあったということです。
そんな閉塞感の世から「ええじゃないか」は生まれたそうで、言わば、「非暴力による民衆運動」だということで、世直し・世ならしを願う民衆のパワーを感じました。