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番組HPより)
紀伊半島の山あいを流れる前鬼川(ぜんきがわ)。その特徴は透き通るような水で、青く写る水面は「前鬼ブルー」と呼ばれる。流域は年間降水量が3千ミリを超える雨の多い地域。水量豊かな清流はさまざまな生き物を育む。初夏、アユが岩についた藻類をはみ、滝つぼではアマゴが流れてくる虫を狙う。川辺の小さな水溜まりには恋の季節を迎えたアカハライモリが集まり、命をつなぐ。初夏、水をたたえる清流で命の輝きを見つめる。
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初夏、奈良県南部を流れる前鬼川で、生きものたちの命の輝きを見つめた回です。
前鬼川は、不純物のない透き通った水が特徴で、水面の青さは「前鬼ブルー」と呼ばれるそうです。
透明な水の中では、アユやアマゴなどの魚が見られました。
澄んだ水は生きものにとって過酷な環境でもあるということです。
アマゴの主食は、水棲昆虫や水に落ちてくる虫などですが、澄んだ渓流では決して多くはないそうで、激しい流れの中を懸命に虫を探して泳ぐ姿がありました。
雨の後、川岸の水たまりには、アカハライモリが集まって産卵し、その後、エラの付いた小さな赤ちゃんが見られました。
赤ちゃんはエラが無くなるまで3か月ほどここで過ごすそうで、川辺の小さな水たまりが貴重な生きものを支えていました。