(
番組HPより)
低山の魅力について語り合うスペシャル企画。今回のテーマは「モノノケ」。鬼、天狗、山姥…低山は個性豊かなモノノケの棲み処だった!?低山という異界の魅力とは?
---
低山とモノノケの関係を、吉田類さんと妖怪研究の第一人者、民俗学者・小松和彦さんが語り合った回です。
鬼、天狗、化け猫など、様々なモノノケ伝説がこれまで訪れた全国の低山にあったそうですが、それは低山が異界、または異界の入り口と考えられてきたからではないかということです。
里の近くにある低山は、人の生活の近くにあるけれども、人の住む場所ではなく、異界のような場所として、モノノケの棲み処という伝説が生まれたのではないかということです。
モノノケというと、恐ろしいとか、ネガティブなイメージでとってしまいますが、人間の生活の中である意味で必要な存在で、人とモノノケは合わせ鏡みたいにセットになっていると話されていました。
その例として、長野県の大姥山では「山姥(やまんば)」がまつられていて、山姥というと鎌を持った恐ろしいイメージがありますが、ここでは子育ての神様としてあがめられているそうです。
このようにモノノケは両面を持っていて、良い付き合いをすれば良いものが返ってくるし、そうでなければ悪いものが返ってくる、そんな「間(あわい)の中に生きられる精神構造を日本人は育ててきた」という話があって深いお話でした。