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番組HPより)
南アルプスの北岳や間ノ岳を源に深い谷を刻みながら山梨県内を流れ下る野呂川。7月、標高2000メートルを超える源流域の川辺は高山植物の花々で彩られる。多様な命が躍動する野呂川を訪ねる。
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南アルプスの野呂川で、夏、躍動する生きものたちを見つめた回です。
野呂川は、日本で2番目に高い「北岳」と3番目に高い「間ノ岳」を源流とする清らかな川でした。
源流域の川辺には高山植物が咲き、そこに絶滅が危惧されているミヤマシロチョウなどのチョウが集まり、源流域では60種以上のチョウが確認されていて、チョウの楽園だそうです。
川の中ではイワナが泳ぎ回り、さらに川の上流では、推定8歳、25センチほどの大きなイワナも見られました。
一般にイワナの寿命は5年ほどだそうですが、厳しい冬が半年以上続く野呂川ではイワナは成長が遅く、繁殖できるようになるまで時間がかかり、その分長生きすると考えられているそうです。
ある夏の午後には、大雨の後、流れてくるたくさんの虫を狙うイワナたちが見られ、野呂川の恵みに支えられて躍動する命がありました。