(
番組HPより)
自らが構想した社会学という実証科学によって厳しい社会的現実を見つめぬいたデュルケーム。では、その問題解決のためには何が必要なのか。
---
デュルケームの「社会分業論」を読み解くシリーズの最終回です。
今回は、デュルケーム社会分業論のその後に見えてきた「人々のつながり方」を考えました。
そこで、キーワードとなるのが「依存」だということです。
依存という関係は、この宇宙に存在しているあらゆるものにとって必然であり、デュルケームは、依存し合う関係を人々の本質的なつながりだと考えたそうです。
「依存」という言葉はずっとマイナスのイメージを受けがちですが、あらゆるものは相互に「依存」していて、デュルケームは、「自律」の前提として「依存」があり、「依存」なしには「自律」できないと言っているそうです。
事例として紹介されたのが、東京大学で研究する車いすの男性で、その方は不自由な体で暮らす自身の経験から、「自律とは、依存先を増やすこと」という考えに至ったそうです。
それは、多様な依存先が、薄く・ 広く・数多くあって、自分が依存しているとは感じられないこと、こんな状況こそが自律だと考えているということでした。
小さな依存先が、いろんな場所にあって、依存しているということを意識しないぐらい 薄く広く依存する。そうした考えは、現代の人々のつながり方を考える上でヒントになるものだと思われました。