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番組HPより)
インド洋に浮かぶ島国スリランカ。およそ7000頭ものアジアゾウが暮らす「ゾウの国」だ。古くから人々にとってゾウは大切な存在。だが今、森に暮らすはずのゾウたちが街に出没し人との間でトラブルが相次いでいる。解決のカギとされるのはオス。そこで研究者とともに1頭のオスゾウに発信機を取り付けて追跡を開始。すると単独生活と言われてきたオスの集団行動を目撃!そのことがトラブルと深く関わっていることも見えてきた。
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スリランカでは今、森に暮らすアジアゾウが街に出没し、トラブルが頻繁に起きているということです。
解決のカギとなるのがオスのゾウ。
トラブルを起こすのは、ほとんどが大人のオスだということです。
今回、1頭の若いオスに発信機をつけて、行動を追跡調査しました。
調査を続けると、単独で暮らすとされていたオスが、オスどうしで集団で行動して協力し合うなど、謎多きオスゾウの生態が見えてきました。
それから、森から畑に行って人の暮らしに近づく様子が見られましたが、これは、恋の季節、恋のライバルとなる他のオスよりも体格で勝ろうと、オスはできるだけ栄養価の高い食べ物と得ようとするためと考えられるそうです。
背景には、人による森の開発が進み、ゾウが森で暮らせる場所が限られてきて、こうして街に出没せざるを得ない状況になっていることがあるということで、ゾウを愛する国の人々がゾウと共存していく道の模索が続いていました。