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番組HPより)
20世紀を代表するイギリス人の芸術家、バーナード・リーチ▽陶芸家、濱田庄司と共にイギリスで見出した美、スリップウェア▽フラワーデザイナーによるスリップウェアの楽しみ方▽戦前の日本でリーチが撮影した16ミリフィルムが、カナダ人映画監督によって甦る▽知られざるリーチのまなざしをテレビ初公開!▽リーチの薫陶を受けた島根の窯元。受け継がれる技と独自の工夫▽人気の器に隠されたリーチの物語
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20世紀を代表するイギリス人芸術家、バーナード・リーチ(1887~1979)の陶芸作品の魅力を紹介した回です。
リーチは、香港に生まれ、日本にいた祖父母に4歳まで育てられ、その後イギリスに帰国しますが、22歳のときに自らの意思で再び日本へ。明治から昭和にかけ15回、日本を訪れ、全国各地を旅したそうです。
日本で陶芸を知ったリーチが、生涯貫いたのが「民藝(みんげい)」という思想だったそうです。
民藝は、思想家・柳宗悦が生み出した言葉で、名もなき職人が民衆のために作る日用品に美しさを認め、大切にする考え方。リーチは柳や濱田庄司らと共に民藝運動を押し進めたということです。
リーチはイギリス・セントアイヴスに工房を設けると、そこでイギリス古来の「スリップウェア」という、赤土を化粧土で模様づけし、低い温度で焼いた陶器が、日常使いできる器になることを見出したということです。スリップウェアは、シンプルでありながら、手で作られた温かみを感じる素朴な器でした。
多くの陶芸家がセントアイヴスを訪ね、リーチの哲学と技は世界中に広がっていったそうで、日本で学んだ陶芸をイギリスで開花させた芸術家でした。