(
番組HPより)
成田空港に隣接する千葉県多古町一鍬田地区。農業で栄えた集落だが、新滑走路の建設など空港の拡張で住民の移転が進み、すでに半数近くが去った。そんな一鍬田に5年前から通い続ける写真家・齊藤小弥太さん(38)。移転への思わぬ本音、家族の深い絆に触れた齊藤さんは、どんな写真を撮ったのか?
---
成田空港の拡張で集落が無くなる予定の千葉県多古町・一鍬田(ひとくわた)地区に、5年前から通い続ける写真家・齊藤小弥太さんと住民たちとのドキュメントです。
一鍬田地区は、人口70人ほど、かつて農業で栄えた集落で、大和芋の生産が日本一だったそうです。しかし現在、拡張工事が進んでいて、すでに半数以上が集落を去ったということです。
5年前に集落が無くなることを知った齊藤さんは、写真家として記録しなければと思い立ち、「撮らないと全部無かったことになる。せめて自分一人ぐらいは残してあげてもいいんじゃないかな」という思いのもと、集落に通い続けていました。
被写体は、集落の人々。
住民との対話を大切にしながら、一人一人の胸に抱えた思いを写真として残したいと住民らと向き合い、そうして撮影された白黒写真は、集落の人々の営みを感じる印象的な一枚でした。