夜景は見上げるものか見下ろすものか

- 閑話
「打ち上げ花火、下から見るか上から見るか」と言う映画がありました。

それなのに「夜景は見上げるものか見下ろすものか」を、なぜ人は語り合おうとしないのか。

夜景は見上げれば星空であり、見下ろせば人工光の世界の話。

いつからでしょう、見下ろす夜景が存在し始めたのは。

イルミネーション、打ち上げ花火は人工光の世界であり、正直、上から見ても下から見ても変わるのは造形だけ。

面白さに魅了されても、輝きへの感覚はさほど変わりません。

しかし、星空は違うのです。

輝き・華やかさではない、黒と白だけの世界が在るのです。

指し示すことのできない、始まりと終わりさえない、星空に浮かぶ小さな星には儚さと刹那さが在るのです。

それが「奇麗」なのです。

言葉では伝えられないし、思うこともありません。

だから、どうしたらいいとか、これからの事とか、頑張ろうとか、そんな言葉でなぞりたくはないのです。

ただ、ただ、見上げていたいのです。

華やかで大きな輝きは、さぞ綺麗でしょうが、奇麗であるかと言われればそうでもないでしょう。

映える世界は「見せかけの世界」なのかもしれません。

どちらにせよ、私は夜景を見るなら見上げていたいのです。


あ、かぁさん、お茶ぁ~! ^^) _旦~~
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