ネットオークションやフリマアプリの普及で中古のブランド品を購入される機会が増えたのではないかと思います。
ルイヴィトンの偽物は大量に出回っており、中には偽物を本物と偽り出品されているものも多数あります。
今回は騙されて購入しないようにプロがルイヴィトンの本物と偽物を見極める方法を紹介します!
近年では一部分には本物を使用している偽物の商品も出回っており、
見分けるのが非常に難しくなっております。
一か所だけで判断するのではなく、たくさんチェックする部分がありますので、1つ1つ見ていきましょう!
是非お持ちのルイヴィトンと見比べてみてください。
製造番号(シリアルナンバー)

偽物か本物か見分ける際に
必ず確認しなければならないポイントで簡単なのが製造番号(シリアルナンバー)です。
ヴィトンのバッグや財布に刻印・印字されており、
たいていの偽物は製造番号だけで見分けることが可能です。
※ブレスレットやキーホルダーなどのアクセサリーには本物のルイヴィトンの製品でも入っていないモノも多くあります。また、同じモデルによっても製造番号があるものと無いモノがあります。
シリアルナンバーの真贋ポイント
1 アルファベットや数字の並び、数字の数を確認
2 刻印の深さが均一になっているか
3 フォントが整っているか
本物のシリアルの特徴
本物のルイヴィトンの製造番号はアルファベットや数字の並び、数字の数に決まりがあります。
製造番号は基本的に「製造国のアルファベット2文字+製造年・月を表す数字4ケタ」です。
(例)TH0021、OR3368、SD884
アルファベット、フォントの形にも注意です。
基本的にはアルファベット2文字+数字4ケタですが、例外もあるので
詳しくは「ルイヴィトンの製造番号の刻印(シリアル)の見方と意味を徹底解説!」でご確認ください。

イタリアの製造を表すアルファベット2文字「FO」と2009年の32週目に製造されたことを表す「3029」が入っております。
刻印の深さが均一で数字も綺麗に入っております。

こちらもフランスの製造を表すアルファベット「SP」と2010年の51週目に製造されたことを表す「5110」が入っております。
偽物のシリアルの特徴
アルファベットや数字の数の間違いや並び順がおかしいなど、偽物によって違いは様々です。
※商品の素材によっては擦れてシリアルが見えないモノもたくさんあります。その場合はシリアル以外の部分で判断します。

N40579やM68152などあてはまらないモノは基準外です。
アルファベット1文字と数字5桁の製造番号は存在しません。
※ルイヴィトンのオーダーメイドで作られた商品はアルファベット3文字があります。

0と6のフォントが歪んでおります。同じ6でもそれぞれ形が違います。
フォントが雑な製造番号も基準外の商品に多い特徴です。

ルイヴィトンのロゴ部分も見分ける際に必ずチェックするポイントです。
ロゴ部分はブランドでいう顔なので
「ロゴの押され方、フォントの種類、傾き」などが雑に作られているモノは偽物の可能性が非常に高いです。
また青丸部分のように本物はOのフォントが丸に近い形です。
基準外の赤丸部分は縦長で、明らかに違います。フォントの形もしっかり確認しましょう。
私たちプロは目・鼻・指先・そして知識や経験を生かし、質感や光沢感・匂い・手触りなどを総合して判断しております。ルイヴィトン製品は、本物ならば職人によって作られた「上質な素材と匠の技の結晶」。なんの信念のこもっていない量産コピー品とは格が違うため、本物を嗅ぎ分ける嗅覚をもって査定させていただいております。
ブランドロゴの真贋ポイント
4 まっすぐ綺麗に入っているか
5 フォントの種類
6 Оの文字が縦長ではなく丸に近い形になっているか
7 刻印がつぶれていないか
8 縫製などにロゴが被っていないか
本物のブランドロゴ特徴

真っすぐ綺麗に入っている

偽物のブランドロゴ特徴

全体的にとても雑でところどころ文字がつぶれています。
横の文字とくっついていたり、eの中の余白がつぶれてなくなっている
本物のルイヴィトンでこのようなロゴはありません。

くっきり押されすぎている。「LOUIS VUITTON」のLとNが縫製とかぶっています。
本物ならロゴがかぶっていることはまずありません。
「made in France」のフォントがガタガタに歪んでいます。
チェックポイント1:シリアルナンバー
1 アルファベットや数字の並び、数字の数を確認
2 刻印の深さが均一になっているか
3 フォントが整っているか
チェックポイント2:ブランドロゴ
4 まっすぐ綺麗に入っているか
5 フォントの種類が正しいか
6 Оの文字が縦長ではなくほぼ丸
7 刻印がつぶれていないか
8 縫製などにロゴが被っていないか
チェックポイント3:ビス
9 ビスに立体感があるか
10 刻印が綺麗に入っているか
11 ビス全体の輝き方
12 縫製などにビスが重なっていないか
チェックポイント4:フック
13 接地面がしっかりと噛み合っているか
14 メッキが細部まで丁寧に塗られているか
15 作りがしっかりしているか
16 刻印がのっぺりしていないか
チェックポイント5:ファスナーの金具
17 メッキの塗りにムラが無いか
18 ブランド名刻印の周りに凹みが無いか
19 LVロゴの線の太さがしっかり区別されているか
20 刻印の粗さを見る
チェックポイント6:ボタンの金具
21 凸部分の先端の形の形が三角になっているか
22 凹部分の中の2本の棒の位置を確認
チェックポイント7:モノグラムキャンバスのCマーク
23 キャンバス表面にCの形の小さな凹凸があるか
チェックポイント8:ダミエのSドット
24 ブランドロゴの「PARIS」 Sの端が途切れて点になっているか
チェックポイント9:縫製
25 縫製の間隔が整っているか
26 糸の太さを確認
27 縫い目がぐちゃぐちゃになっていないか
28 一つ一つの縫い目に少し傾きがあるか確認
チェックポイント10:コバの塗り方
29 コバの塗りが厚すぎないか
30 コバの色が赤っぽくないか
31 コバの塗りにムラが無いか
チェックポイント11:ヌメ革
32 表面がカサついていないか
チェックポイント12:パドロック
33 ロゴの刻印が綺麗に入っているか
34 刻印の深さが均一か
35 ロゴに歪みや潰れが無いか
チェックポイント13:内側素材
36 素材の質感を確認
37 革がしっかり固定されているか
38 型崩れ・剥がれがないか
39 生地が柔らかすぎないか
チェックポイント14:接着剤のはみ出し
40 接着剤がはみ出したりにじみ出ていないか
チェックポイント15:ヌメ革ハンドルのシワ
41 ハンドル内側にシワが出来ていないか
チェックポイント16:ネジ
42 プラスネジが使用されているものはNG
チェックポイント17:モノグラムキャンバスの色
43 基準外は本物に比べて緑色気味
44 基準外は少しモノグラムが濃い
チェックポイント18:ハンドルの付け根
45 付け根に膨らみがあるか確認
以上のように詳しく見ると本物は細部にまでこだわり、丁寧に製造されております。
それに比べ偽物は細部の作りが雑なモノが多く、一見わかりにくいですが詳しく見ると見分けることが可能です。
本物のルイヴィトンで同じ商品でも製造された年代や劣化・傷などで怪しく見える商品も中にはあります。
また、基準外の商品でも多くの種類があり、
すごく本物に近く作られているモノも多く、1か所では判断できない商品も多いです。
作り、生地、金具、刻印など様々な部分をしっかりチェックして総合的に判断しましょう!