スカートめくり

戦後小学校入学。
物資不足と言うより何もなかった時代。
物を売っているお店など無かった。
ランドセルは親爺がお米と物々交換で手に入れて来たもの。
幸い農家だったので食べる物には困らなかった。
小学校高学年の時の話し。
講堂に集合している時、女児がパンツを履いていない話が少しの範囲で広がった。
オメエ、パンツ履いていないのか?
うん、と頷く。
スカートをパットめくれば、矢張りノーパン。
女児は急いでスカートを手で押さえる。
子供乍らのからかいとは言え、そんな時代もあった。
戦後の物資不足時代の一端を紹介しました。
今はあの子、幸せなのだろうか?
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追記
中学生時代。
父子家庭の男児が同級生にいました。
何かが紛失すればその子に皆の目が向く。
この男児が涙ながらに。
”なんでいつも俺をそう云う目で見るの!!”
親父さんは投網を作ったり、修理を受けて生計を立てていました。
家は通学路の道端にあり、間取りは一間。
中が見え見え。
親父さんはいつも褌一丁。
あの男児の涙の光景が時折浮かびセンチメンタリズムになるのは、歳を重ねた証拠かも知れません。